レビュー

三浦しをんの代表作「舟を編む」の書評!本屋大賞にも選ばれている必読の作品

読書を続けて早2ヶ月。

この2ヶ月でいろんな本を読んできました。

マスカレードシリーズやフォルトゥナの瞳、民王。

レビュー記事を紹介させていただきました。

どれも映画やドラマになったものばかりです。

そして新たに1冊の小説を読み終えました。

今回読んだ作品は「舟を編む」です。

三浦しをんさんの作品で本屋大賞を受賞したことで有名です。

また映像化(映画・アニメ)もされた作品です。

松田龍平さんと宮崎あおいさんをメインキャストでした。

www.asmik-ace.co.jp

www.funewoamu.com

タイトル名の「舟を編む」からどんな本なのかを想像することが難しいですよね。

この本は一言でいうと「辞書」の製本に携わった人たちの物語です。

辞書っていうのは広辞苑とか国語辞典とかの辞書です。

新しい辞書「大渡海」を作るために、ひたむきに言葉と向き合っている作品です。

本を読んだりブログや記事を書いたり見たりすると「言葉って人を惹きつけるなぁ」と度々感じています。

それは言葉が持つ力ですよね。

言葉と向き合うと何が生まれるのか。

そこから何を知ることができるのか。

「舟を編む」はこの2つの面を教えてくれました。

日本語の素晴らしさと言葉が持つ重みを再確認するためにも読むべき本だと感じました

それでは「舟を編む」について紹介していきます。

「舟を編む」の内容紹介とレビュー

「舟を編む」のあらすじ

出版社・玄武書房に勤める営業部の馬締光也。

彼は変わり者として扱われていたが、言葉に対する熱意とセンスの高さを評価されて辞書編集部に異動になった。

新しい辞書である「大渡海」の作製。

「今を生きる辞書」として作られる長い長い旅路である。

辞書編さんに没頭する馬締。

馬締の才能を見抜き、後継者として指名したベテラン編集者。

日本語の研究に全てを捧げた老学者。

3人に感化されて、辞書作りに熱を入れる同僚たち。

馬締が出会った運命の女性。

構想から15年。

彼らのひたむきな努力が作り上げた「大渡海」が完成するまでの記録である。

1冊の辞書「大渡海」を作るまでの人間ドラマ

「舟を編む」は新しい辞書である「大渡海」を作るまでの物語になっています。

その月日は実に15年。

15年もあれば、人生いろいろ起こりますよね。

「舟を編む」でも起こりました。

物語は定年退職を控えたベテラン編集者の荒木が自分の退職後にも「大渡海」の編さんしていく後継者を探すところから始まります。

辞書編さんに適した人物を探していると、営業部にいた変わり者である馬締の言葉に対するセンスを見いだし辞書編集部に引っ張り出します。

1冊の辞書を作ることに情熱を捧げた人間ドラマ。

さまざまな人々の思いに胸を打つこと間違いなしです。

ちなみに私は感動してうるっとしてしまったのは言うまでもありません。

登場人物の辞書に対するそれぞれの思いがアツイ!

主人公を中心に描かれている「舟を編む」ですが、短編で構成されています。

しかも、その短編は登場人物の視点が異なっています。

最初は前述の定年退職を控えた荒木。

次に主人公である馬締光也。

馬締の先輩に当たる西岡正志。

馬締の後輩で、ファッション誌から異動した岸辺みどり。

最初の登場から15年の時を経て「大渡海」の責任者になった主任の馬締光也。

各章の登場人物が語る「大渡海」への思い。

これが胸を熱くする展開となっています。

個人的にグッときたのは、馬締の先輩の西岡の章。

元から辞書編集部にいた西岡は言葉に対する思い入れが他の登場人物と比べるとかなり劣っています。

そんな中でもこれまで取り組んできた仕事を通して部署での存在意義を見つけ、辞書に対する思いも出てきていました。

そこで辞書編さんするために生まれてきたと言っても過言ではない馬締の登場。

自分の異動を悟った西岡が抱いた「大渡海」への熱い想い。

そこからの行動に心を打たれました。

辞書の作製という大きな課題に挑む人々の小説ですが、恋愛要素もあります。これがちょうどいいアクセントになっています。

主人公の馬締は今まで女性と付き合ったことがないタイプの典型的なモテない男性。読めばわかるのですが、想像以上の奥手。「お前、主人公だろ」そんなツッコミを入れたくなるくらいです。

そんな馬締が初めて恋をし、人を好きになる。遅れてきた甘酸っぱく不器用な恋愛模様が描かれています。

辞書が7割、恋愛が3割くらい。恋愛要素が多すぎず少なすぎずで描かれているので、ちょうどいいんです。

「舟を編む」を読み終わった感想

感動する場面もあって非常に良い作品でした。

辞書の作製の話だったので読む前は

「これは内容が堅いやつで苦手なタイプだ」

そう思っていました。

しかも主人公がのほほんとしていて、締まりがない人物。

読むのが辛くなりそうだと感じていました。

しかし読み進めるうちにその固定観念が覆されました。

辞書の作製に取り組む人々のそれぞれの思い。

馬締が人間的に成長する姿。

「言葉」が持つ意味と重み。

小説のメインである「大渡海」を巡る物語。

そのラストに涙を流してしまいました。

読み終わって、スッキリとした気持ちになる作品でしたね。

ブログとか文章を書いている方に自信を持ってオススメできます。

三浦しをんの代表作「舟を編む」の書評!本屋大賞にも選ばれている必読の作品のまとめ

三浦しをんさんの「舟を編む」は素晴らしい作品です。

「舟を編む」のまとめ
  • 1冊の辞書「大渡海」を作るまでの人間ドラマ
  • 登場事物によって違う辞書に対するそれぞれの思いがアツイ!
  • 恋愛要素がちょうどいいアクセント

「大渡海」を中心に描かれている人間ドラマで胸が熱くなりますが、それだけではありません。

辞書編さんという知ろうとしなければわからない世界についても詳しく描かれています。

私はこの本を読んで、言葉の大切さも再認識することができました。

スキマ時間や言葉についてもう少し知りたいと思った方にはぜひ読んでほしいですね。

ABOUT ME
クロフネ
普通のアラサーで2児(双子)のパパ。 毎日レベルアップするための記事を書いてます。 書評や映画レビュー、育児などの体験記。 良いものはドンドン紹介していく雑記ブロガーってやつです。