レビュー

【書評】池井戸潤作の政治エンタメ小説「民王」の内容紹介と読んだ感想

民王の原作小説

読書趣味アラサーのクロフネ@asnprprです。

今回は先日読み終えた本をレビューと感想記事です。

今回紹介する本は池井戸潤作の「民王」です。

作者の池井戸潤さんはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いですね。

原作小説は出せば大ヒット。

  • 半沢直樹シリーズ
  • 花咲舞シリーズ
  • 下町ロケットシリーズ

ドラマ化したシリーズも人気が高まりました。

2018年は「空飛ぶタイヤ」が映画化され、2019年2月には「七つの会議」が公開されたました。

今回読んだ「民王」を一言で説明すると痛快政治エンタメです。

政治が舞台の世界でここまで面白く読めるとは思ってませんでした。

全く堅苦しいものではなくどんな人でも読める作品です。

そして、有権者が読むべき本がこの「民王」なのではと思うほどの作品だと感じると思います。

池井戸潤作の「民王」の内容紹介

民王の登場人物

痛快政治エンタメの「民王」の登場人物から。

主人公周辺の登場人物は癖しかありません。

  • 漢字が読めない総理
  • 女性を口説くのが好きな大学生
  • 総理をフォローする官房長官
  • 真面目すぎる秘書

これだけ見ると、とても政治が絡んでいるとは思えませんね。

そしてこの作品の主人公は・・・

漢字が読めない総理と女性を口説くのが好きな大学生です。

この二人は父と息子です。

総理の武藤泰山と大学生の息子の翔。

しかし、この二人には決してバレてはならない秘密があります。

それはお互いが入れ替わっているんです。

「もしかして」

「わたしたち」

「入れ替わってる〜?」

大ヒットした「君の名は」的なアレです。

「民王」は総理と大学生という地位も職業も全く異なる人物が入れ替わっています。

そんな主人公の二人をフォローする官房長官と秘書にも当然おかしいところが見えてきます。

「こんな人達が政治しているの?」

そうツッコみたくなる登場人物たちばかりです。

民王のあらすじ

ハチャメチャな登場人物たちが出てきますが、主人公たちは最初から入れ替わっていたわけではありません。

総理である武藤泰山はトップとして職務を全うしていました。

一方、息子の翔は絵に書いたようなドラ息子で遊び呆ける大学生。

父と息子といってもほとんど接点がなかった二人は事件に巻き込まれてお互いが入れ替わります。

息子が総理になって政治し、父が大学生になって息子の大学生活を過ごします。

入れ替わった原因を見つけて解決するために動く泰山たちですが、それを阻もうとする大きな陰謀。

二人は問題を解決した先に見える真実とは何なのでしょうか。

民王の面白いポイントを紹介

全く漢字が読めない人物が総理

国会での演説をすることになった翔。

秘書が書いた原稿があるため、そのとおり読めば問題はないはずでした。

しかし、漢字がほとんど読めません。

未曾有をみぞゆー。

直面をじかめん。

低迷をていまい。

頻発をはんざつ。

大学生であれば読めるであろう漢字を全く読めなかった翔。

入れ替わったことを知らない人から見ると「頭がおかしくなったのでは」とざわざわし始めます。

こんなに漢字を読めない総理はヤバイとマスコミからの非難は殺到。

野党からは揚げ足を取られててんてこ舞い。

こんな総理が実際にいたら嫌ですよね。

息子の将来を壊す父親

息子の代わりに大学生をやることになった日本の総理である泰山。

元々女性好きというのもあって、大学に行くのが満更でもないようす。

息子の女友達を口説こうとしたりと美人には目がありません。

そんな泰山に襲いかかる問題が就職活動。

息子の代わりに面接を受けることになります。

泰山は総理まで上り詰めた人物ですから、企業の面接なんて国会答弁と比べたら大したことないはずでした。

しかし、ことごとく失敗します。

持ち前の知識と論述で面接官とバチバチにやり合い、最後には泰山が面接会場を出ていくというのが何度もあります。

息子の将来を決める大事な面接をですよ。

漢字が読めない翔を叱りつけていたのに、息子の期待に応えられない父親。

「お前が言うな!」とはまさにこのことです。

誰のための政治家になったのかを泰山が思い出すところ

翔が総理になっているときに、総理周辺の人物のスキャンダルが発覚します。

普通なら更迭するところをせずに、必要な人物だから残すと本音で語ります。

マスコミから格好の目標になってしまいます。

本音で語る息子を目にした泰山。

政治の目的を見失って営利優先、政党優先の政治をするようになっていたことに気づきます。

誰のために政治家になったのかを思い出すところはこの作品の核心に迫る場面です。

民王を読んだ感想と学んだこと

読み終わっての第一声が「面白かった〜」でした。

作品内で繰り広げられるハチャメチャな物語は声を出さずにはいられませんでした。

「こんな政治家いないでしょ。」

って思うじゃないですか。

  • 漢字が読めない総理
  • 任期途中での総理の突然の辞任
  • 酩酊状態での会見

日本の政治に作品で出てくるような人物や場面が実在しているところがさらに面白くしています。

面白いだけでなく、学ぶところもあります。

政治は誰のために行うのかという点です。

作品では泰山と翔が政治の本来あるべき姿を示します。

しかし、現在の日本はどうでしょうか。

国民のための政治というのが行われているのでしょうか。

既得権益にしがみついていませんか?

与野党ともに揚げ足を取っていませんか?

本当に国民のことを考えているならば、そんな政治はしないはずだと正論を真正面から突きつけている作品なんです。

そして、わたしたち有権者はそんな政治家を選ばなければならないと教えてくれています。

私は民王を読んで政治の見方が変わりました。

そんな面白くも学びがあるのが民王です。

今の政治に疑問を持っている方はぜひ読んでください。

ABOUT ME
クロフネ
普通のアラサーで2児(双子)のパパ。 毎日レベルアップするための記事を書いてます。 書評や映画レビュー、育児などの体験記。 良いものはドンドン紹介していく雑記ブロガーってやつです。